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2021.08.16 UP

【エンタメ業界研究】~音楽業界編~

音楽業界の仕事と求められるスキル

多くの人が憧れる音楽業界。実際に、某大手レコード会社の新卒採用は約3万人ものエントリーがあるといわれています。そんなキラキラしたイメージの強い人気の業界ですが、一口に音楽業界と言っても会社や職種により仕事内容は大きく異なります。今回は音楽業界における具体的な仕事内容や必要スキルについて紹介します!



音楽業界の今

皆さんご存じの通り、2020年以降コロナウイルスの影響でコンサート・イベントが相次いで開催中止となったことや音楽ソフトの生産減等で音楽・エンタメ業界は大きなダメージを受けました。一方、業界全体で見た音楽配信の市場規模は年々拡大しています。オンラインライブの開催も増え音楽の届け方が急激に変化した1年でもありました。

*生産実績=音楽ソフト生産など
生産実績・音楽配信売上実績 過去10年間 合計
出典 https://www.riaj.or.jp/f/data/annual/msdg_all.html

 

音楽配信売上実績 過去10年間 全体
出典 https://www.riaj.or.jp/f/data/annual/dg_all.html

また、コロナ以前からサブスクリプション型の音楽配信サービス*の普及によって聴き手が触れる音楽の数や幅が広がり、YouTubeやTiktokをはじめとした配信プラットフォームの多様化によって、いつでも・誰でも簡単に楽曲の発信ができるようになりました。この1年、TikTok発のアーティストが注目を浴びたりSNSプロモーションが圧倒的に上手いYOASOBIが爆発的人気を起こしたりと音楽シーンの盛り上がり方も多様化しています。このように音楽業界全体が大きく変化していることで働く人に求められるスキルも変化しつつあります。

*Spotify、Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Music Prime、Amazon Music Unlimited、YouTube Music、AWA、楽天ミュージック、ANiUTa、dヒッツなど

 

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プロダクション・レーベル・レコード会社の違い

まずは業界研究を行うにあたり1番基本となるプロダクション・レコード会社・レーベルの違いを押さえておきましょう 

プロダクション(事務所)

プロダクションは所属アーティストのマネジメントを行う会社です。アーティストを世に売り出すためのプロモーション活動を担っています。

プロダクション例
アソビシステム株式会社
株式会社アップフロントプロモーション
株式会社アミューズ
株式会社キューブ
株式会社研音
株式会社サンミュージックプロダクション
株式会社ジャニーズ事務所
株式会社ジャパン・ミュージックエンターテインメント
株式会社スターダストプロモーション
株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ
株式会社テレビ朝日ミュージック(音楽出版社)
株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション

 

レコード会社

レコード会社はCDの製作・宣伝・販売を行う会社です。CDだけでなくデジタル配信の展開・営業なども今ではレコード会社の重要な仕事です。その他、音楽出版社の役割を担うことも多く著作権管理やメディアへの売り込み等の業務も行っています。

レコード会社例
株式会社A-Sketch
エイベックス・エンタテインメント株式会社
キングレコード株式会社
株式会社ジェイ・ストーム
ソニー・ミュージックエンタテインメント
株式会社トイズファクトリー
ビクターエンタテインメント
株式会社ポニーキャニオン
ユニバーサル ミュージック合同会社
株式会社ラストラム・ミュージックエンタテインメント
株式会社ワーナーミュージック・ジャパン

 

レーベル

レーベルはレコード会社の下位組織であり契約アーティストの楽曲の企画・制作などアーティストのサポートを行います。レーベルごとにジャンルやターゲット層が異なるレコード会社内のブランドのようなイメージです。

レーベル例
ソニーミュージック
SME Records
 (岡崎体育や西野カナなどが所属)
Epic Records Japan
(いきものがかりや宇多田ヒカルなどが所属)
Ariola Japan
(King Gnuや平井堅などが所属)
Ki/oon Music
(L'Arc~en~CielやKANA-BOONなどが所属)
gr8!records
(UVERworldやLittle Glee Monsterなどが所属)
MASTERSIX FOUNDATION
(加藤ミリヤや清水翔太などが所属)
N46Div.
(乃木坂46専属レーベル)
 など

エイベックス
avex trax
(メインレーベル)
avex-CLASSICS
(クラシック専門レーベル)
YGEX
(YGエンターテインメントとの共同レーベル)
 など

 

エイベックスが360度ビジネス*を提唱しているように、昨今の音楽業界ではビジネスの多角化が必須とされており、上記のような境目がなくなってきています。レコード会社が契約アーティストのマネジメント業務などを担うケースもあり会社ごとに担当業務の範囲が大きく異なります。

*これまでのパッケージ・ビジネス(音楽制作)に加え、ライブエンターテインメントビジネス、映像・動画配信ビジネス、マネジメント・ビジネス、マーチャンダイジング(音楽関連グッズ販売)など、アーティストによる事業活動の領域を 360 度の全方位へと広げることによって収益の最大化を目指すビジネスモデルである。
引用元:音楽産業における顧客の価値の変化に関する一考察 江戸川大学社会学部

 

 

音楽業界の仕事

では、音楽業界をさらに細かく見ていくとどのような職種があるのでしょうか。

目次

 

マネージャー

〇アーティストや作品をヒットさせるためのあらゆる業務
スケジュール管理・媒体交渉・営業等の窓口業務・ライブやグッズ等の企画・SNSの運用など

 

A&R

〇新人発掘(デモ音源や動画配信サイト、ライブのチェック・オーディションやスカウト等)
〇所属アーティストの育成やサポート
〇楽曲提供
〇宣伝戦略の管理

 

グッズ制作

〇アーティストグッズの企画
〇グッズ制作の進行管理
〇各アイテムの協力会社選定
〇在庫管理
〇ECサイトの運用

 

ファングラブ運営

〇アーティストのファンクラブにおける運営及び企画
〇入会促進や既存会員向けのイベントやプロモーションなど、ファンの拡大およびファンの満足度向上に向けた各種施策の企画立案

 

映像制作

〇プロモーションビデオ、ミュージックビデオの企画制作
〇協力会社や関係スタッフの手配・管理
〇全体の予算管理

 

CD制作進行

〇CDパッケージの企画~制作~納品までの制作進行管理(デザイナー、カメラマン等の選定も行う)
〇特殊パッケージ、初回特典等の協力会社選定

 

コンサート制作

〇舞台監督
 コンサート制作において全体を取り仕切る総指揮者
 照明やPA等 演出や安全面の全てをチェック・コントロール

〇コンサートプロモーター
 コンサートの企画・運営(ライブ会場の選定、スケジュール管理、チケットの販売、プロモーション、費用精算など公演が安全に開催できるよう企画発足時から公演終了後までのすべてを担当)

〇テクニシャン
 楽器のリペア・メンテナンス

〇ローディ
 ベストな状態で演奏できるよう調整
 楽器の搬送・セッティング・ばらし・チューニングなど

〇PAエンジニア
 ステージの音響や音声の調整

〇舞台美術
 ステージに設置されるモニターやセット、特殊効果や様々な演出

〇照明
 ステージや客席を照らす光の操作・調整

 

楽曲制作

〇音楽プロデューサー
 楽曲提供、アーティスト全体のプロデュース

〇ディレクター
 事務的な面での楽曲の制作監督(プロデューサーに従って現場を具体的に仕切る)

〇アレンジャー
 楽曲編集(作詞家/作曲家がつくった楽曲にひと手間加え磨きをかける)

〇サウンドクリエイター
 映画やCM広告、ゲームなどの効果音・BGMの制作

〇レコーディングエンジニア/ミキサー
 録音機器のセットや、バランスの調整など音の編集

アレンジによっても楽曲は大きく変わっていくため、色んな音楽に触れ、さまざまなジャンル・年代の音楽を知っていることがとても大切な職種です。

 

音楽配信

〇契約
 契約条件の確認/交渉

〇配信企画
 いつから、どこでどのように配信するのか等

〇営業
 アーティスト・楽曲・配信プランの説明や展開の交渉

〇納品
 楽曲データだけでなくメタデータ(楽曲の情報)も納品

〇配信
 配信の確認・配信後の展開の確認

〇分析
 配信やプロモーション実績・売り上げ・毎日の配信数等の確認

音楽配信は今の音楽業界にとって非常に重要な仕事です。ここ数年で配信のプラットフォームは非常に多様化しているので、どの媒体で、どの順番で、どのように配信していくのかといった戦略を考えたり、楽曲がより多く再生されるために各サービスの人気プレイリストに入れてもらえるよう交渉したりすることもあります。意外にも、マーケティング思考やコミュニケーション力が必要とされる職種です。

 

音楽出版

〇音楽・映像作品の音楽著作権の管理・開発や楽曲のプロモーション、音源の原盤制作など

音楽出版社は作詞家・作曲家と著作権譲渡契約を結び著作権を譲り受け、レコード会社、テレビ局などへのプロモートを行い、音楽が使われた際にその使用料を作家と分配します。音楽出版社は作家から譲り受けた著作権を自分の会社で管理することも可能ですが、多くの場合、JASRACなどの著作権管理団体に権利を預けています。

 

音楽業界で今、求められるスキル・知識とは 

今、音楽業界で働く上で欠かせないのが【マーケティング・SNS】の知識です。
アーティスト自身や各楽曲をヒットさせるため、様々な媒体を活用した展開を戦略的に考えていくことが今まで以上に重要となっています。最近では、マネージャーがアーティストのSNSを運用するケースも増えているのでSNSの知識は必要不可欠です。SNS運用に関してはSNSエキスパート検定やYouTube認定資格など資格の種類も豊富なので、そういった試験を受けて知識を身に着けることも音楽業界に入る前の準備として非常に有効です。

エンターズでも音楽業界への就職・転職に役立つセミナーや就活イベントを開催しています。さらに、音楽専門学校向けに音楽業界で必要な知識をビジネス視点で学ぶ授業を年間カリキュラムや短期セミナーとして行っています。セミナーや就活イベントの開催時にはエンターズ公式TwitterやHPで随時お知らせをしていますので是非チェックしてみてください。

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音楽業界に就職するには

また、ファンクラブサイトやアーティストのHP更新にコーディングスキルが求められる等、IT系の知識やスキルを持っていると、様々な業務に携わるチャンスが広がります。音楽業界を目指したいけど“何から始めればいいかわからない”と悩んでいたら、なりたい職種について深く知り、そのために必要なスキルを身につけることから始めてみるのはいかがでしょうか。エンターズでは、みなさんの希望職種やこれまでの経験をお伺いし、長期的な目線で希望の仕事に就けるよう、キャリアアドバイスを行うことも可能です。エンタメ業界への転職を目指す皆様のエントリーをお待ちしています。

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